2004年度 事業報告

1.日  時  平成16年7月29日(木)〜30日(金)

2.場  所 アビリティーガーデン

3.主  催  日本経済団体連合会

4.参 加 者  21人

4.日程・内容
  [一日目]…7月29日(木)
    1)開講
       日本経団連 出版・教育研修本部 
                  教育問題グループ長 岩松 かほる
      〔内容〕
        緊急の課題 〜社会全体で「次代を担う人材の育成」促進〜
        《解決の向けての5つの提言》
         @家庭教育の充実を目指した支援
         A地域社会の教育力復活
         B学校の職業教育に企業の支援
         C教員養成システムの充実と多様な人材の活用
         D産学連携強化による職業観教育の充実

    2)ガイダンス
       日本経団連 出版・教育研修本部
                  主任研究員 高橋 友作

3)講演T
      「企業の人事制度等」 −企業はどんなことを考えているのか−
         日本アイ・ビー・エム
           人事・組織 関連事業人事・HRIT 部長 小須田 秀厚
      〔内容〕
       @ 企業と組織
        @近代企業の定義
         ・多数の異なった事業単位で構成
         ・階層的に組織された俸給経営管理者によって運営
        A企業の仕組み
          経営理念→環境把握・分析→経営戦略→経営機構
        B企業組織についての考察
          レチェスター・バーナードの理論
       A 経営をとりまく環境について
        @社会・経済環境の特徴(1990年頃から)
         ・グローバリゼーション(ボーダレス、規制緩和)
         ・メガ・コンペティション(機敏さ・俊敏さ、技術/ビジネス・モデ
          ルの開発力)
         ・経済のソフト化・サービス化(24時間体制、マルチ・タレント化)
        A日本経済の変遷
        B日本経済の成長・発展
         ・経済成長の動因
         ・産業構造の変化
        C企業が果たしている役割
         ・財・サービスの生産・供給(ものづくり)
         ・雇用の創出(しごとづくり)
         ・働く人の開発(ひとづくり)
         ・経済・社会発展への貢献(とみづくり)
       B 組織と経営戦略
         ・組織
          二人以上の意識的に調整された諸力の体系
         ・企業における組織と戦略
          組織は戦略に従う
          戦略行動と内部の「組織構造」は相互に関連し合う
         ・戦略
          企業体の基本的な長期目標を決定し、諸目的を遂行するために必要
          な行動方式を採択し、諸資源を割り当てること
         ・機構−企業体を管理する仕組み
          組織間、管理者間の権限とコミュニケーションの系統
          管理者の調整、計画、統制などの意思決定に必要な情報と資料
          管理システム、行動規制、企業文化/風土
        @戦略の3段階
         ・企業戦略−企業ポジションの構築
         ・競争戦略−トレード・オフの選択
         ・機能戦略−企業の諸活動の統合
        A戦略の有効性の測定
       W これから必要とされる力
         逞しい知性
          ◇コミュニケーションの力
          ◇もっと上手になろうという意欲
          ◇難しいことを優しい言葉で簡単に説明する力
@コミュニケーション
         ・注意レベル
         ・認識レベル
         ・理解レベル
        A統率=リーダーシップ
         リーダーの基本的役割
          ・働く人のモラール、組織や会社の生産性を向上する
          ・働く人に目標の達成を促す
          ・チームワークを維持・強化する
        Bリーダーシップ・スタイル
         ・リーダーシップ・スタイル
           民主型、専制君主型、自由放任型、コーチング型 等々
         ・リーダーシップの使い方
           状況適応型、シェアード型
       X 仕事選びと学習
         ・企業とは
         ・企業の中にはどんな仕事があるの
         ・自分の夢、やりたいこと、好きなことは
         ・自分の今の状況は
        @人間の特質について
         ・行動、思考のコントロール・タワーである大脳
         ・遺伝と環境
         ・技能の習熟、新しい物の創造
         ・欲求と意思決定、行動
         ・会社への期待、組織への期待
        A要員計画の具現化(雇用に関する考え方)
         ・雇用保証型 −日米欧ホワイト・カラー
         ・ハイヤー・アンド・ファイヤー型 −米国ブルーカラー
         ・完全市場原理型 −シリコン・バレー/ウォール・ストリート
         ・エンプロイアビリティー支援型 −新しいモデル
        B教育訓練と能力開発
         ・教育・訓練/能力開発が必要な理由
           仕事の質を規定するものは技術やスキル
         ・教育・訓練/能力開発における留意点
           現場のニーズに沿った具体的であること
           経営戦略に合致した体系的であること
           社内推進体制を整備すること
           実務に役立つ内容であること      等
        C研修基本計画策定プロセス

    4)講演U
      「求められる人材像」 
         旭化成梶@人事労務センター 人事グループ 東京人事担当
            課長 佐藤 彰洋
      〔内容〕
       @ 会社の紹介
       A 自己紹介
       B 本日の内容
         ・職業観・勤労意識の形成・向上についての問題意識
         ・企業の求める人材像
         ・採用選考について
         ・最後に
       C 職業観・勤労意識の形成・向上についての問題意識
         ・ジョブ・インターンシップの導入
         ・日本の学生と海外の学生の意識の差
         ・「仕事」に対する理解不足
         ・「企業活動」「社会」に対する理解不足
         ・インターンシップ応募理由
         ・ある大学生の変化
       D 企業の求める人材像
         ・旭化成の採用活動(大卒総合職)
         ・求める能力
         ・入社後成長する人材とは
         ・入社後の育成について
       E 採用選考について
         ・ポテンシャル採用からコンピタシー採用へ
         ・評価基準@ 
           実績ではなくプロセスを評価
         ・評価基準A
           挨拶ができる、嘘をつかない、目を見て話す等
           基礎学力、勉強しようとする意思
           自分を持っている
         ・就職指導の弊害
       F 最後に
         ・家庭、学校、企業それぞれの役割
         ・学校への期待
         ・教員の方々への期待
 
    5)講演V
      「高校新卒者の採用に関するアンケート調査」結果
        日本経団連 出版・教育研修本部 
                  教育問題グループ長 岩松 かほる
      〔内容〕
       @採用を行った企業 34.4%
       A定着状況  良い…37.1%  まあ良い…29.2%
       B採用見通し 取りやめる…0%   現状維持…65.9%
       C採用者に対する評価
        ・「一般常識・一般教養」「読み・書き・計算などの基礎学力」「専門的
         な知識」は、3割台が「満足」「まあ満足」で勉強不足を感じている。
        ・「基本的な生活態度、言葉遣い、マナー」「協調性」「人柄、パーソナ
         リティー」は5割前後が「満足」「まあ満足」と回答。
       D就職慣行の見直し
        ・複数応募制について46.6%が肯定的
        ・時期、受験社数を自由にすべきは37.5%、逆に1人1社制支持は14.8%
       Eインターンシップ
        ・受け入れている 17.1%
        ・5割の企業は受け入れる考えはない

    6)講演W
      「経営環境の変化と企業の対応」
        古河電気工業褐レ問
        法政大学 キャリアデザイン学部
           教授 桐村 晋次
      〔内容〕
       @ 国際環境と産業政策
       A 経営戦略の立案・実行プロセス
       B 企業と経営行動
        @企業とは
        A企業活動とステークホルダー
        B組織の定義
        C経営組織の3階層
         ・経営層(トップ・マネジメント)
         ・管理・監督者層(ミドル・マネジメント)
         ・一般社員層
        D意思決定の3分類
         企業活動は「意思決定と実行の連鎖」であり、組織は「目標と意思決
         定のハイアラーキー」である。
         ・業務的意思決定
         ・管理的意思決定
         ・戦略的意思決定
       C 企業における人材育成
        @組織と個人の関係の変遷
         ・テイラー…科学的管理法
         ・メイヨー、レスリスバーガー…人間関係論
         ・マズロー、リッカート、マグレガー…行動科学
         ・ハーシー、ブランチャード…状況対応理論
         ・従業員自律、企業支援
        A企業における人材育成の体系
         ・OJT
         ・集合研修
         ・組織開発 OFF−JT
         ・自己啓発の援助と促進
         ・人事制度との連携
        B産業社会が求める能力
         ・課題設定能力(問題発見能力) 学校では教えにくい
         ・職務遂行能力
         ・対人能力
         ・問題解決能力
         ・調整力
         ・ネットワーク構成力
         ・自己啓発の持続
        C企業人の集団規範の特徴   
       D 日本的経営とキャリア形成
        @人材育成の観点から見た日本的経営の特徴
         ・長期継続雇用(終身雇用)
         ・年功序列型処遇
         ・企業別労働組合
         ・集団請負主義的組織運営
         ・職能資格制度
        Aキャリア形成に変化を巻き起こす要因
         ・IT化やグローバルスタンダードによる仕事環境の変化
         ・働き方の多様化
         ・企業と個人のアイデンティティの関係の変化
         ・産業構造、就業構造の変化
         ・個人主義型能力開発への社会的支援体制の基盤整備
         ・学校教育におけるキャリア形成支援教育の開発と推進
         ・企業におけるキャリア形成支援施策(自己申告、社内公募制)の導入
        Bキャリア開発の進め方
         ・キャリア開発とは
           キャリア;職歴。経歴。蓄積してきた経験、能力、知識、スキル。進路。
           キャリア開発;職業生活(あるいは人生)において、自分についての
           理解を深め、自分の可能性を発見し、自律的・計画的にキャリアの
           資質向上を目指して実践を進めること。そのためのプロセスや手順
           (ステップ)を計画し、実行するのがキャリアデザイン。

           

       E 結び
         若年者の職業観・就業意識の形成・向上に関する企業の役割と学校との連携

    7)講演X
      「問題解決プログラム」
        (社)日本産業訓練協会 岩男 伸彦

      〔内容〕
      (1)進め方の説明
       @ アイデア発想会議
        ・ブレーンストーミング法(BS)
       A 特性要因図の作り方
       B 問題と問題の種類
       C 問題解決の手順
        ・目的を明らかにする
        ・事実をつかむ
        ・事実について考える
        ・手を打つ
       D 職場の問題の扱い方

      (2)グループ・ディスカッション(グループC)
        @ メンバー
          渡邊 利視(茨城県立水戸商業高校)
          山田 和代(山梨県立甲府城西高校)
          横井 雅一(東京都立足立東高校)
          山崎 晴生(横浜市立みなと総合高校)
          寺ア 志津(横浜市立横浜商業高校)
          渕野 敬三(大分県立情報科学高校)
        A 係分担
          司会進行;渕野
          記録  ;渡邊、横井
        B 進め方
          ・特性要因図の作成
          ・要因について、掘り下げるべきテーマの決定
          ・具体的な対策について考える
        C 発表
          3グループそれぞれ10分程度で発表。その後質疑応答。
           資料は下記のファイルより
            Aグループ  Aグループ資料.pdf へのリンク
            Bグループ  Bグループ資料.pdf へのリンク     
            Cグループ  Cグループ資料.pdf へのリンク