福井県高等学校進路指導協議会

 
 

<平成10年度活動状況報告>


T.第1回理事会兼総会  平成10年6月18日(木)

   1)平成9年度事業報告ならびに決算報告
   2)平成10年度事業計画ならびに予算案審議
   3)県人事委員会及び福井女性少年室より
 

U.第1回研究協議会   平成10年6月18日(木)

   1)新規高等学校卒業者の職業紹介業務について(職業安定課)
   2)産業事業説明
      ◇村中建設(株) 社長室次長 坂井 義則 氏
       建設業は,住宅・工場・倉庫・学校・病院・トンネル・道路・橋等広範囲に
      わたっていて,社会のあらゆる分野と深い関わりを持っています。このように,
      社会資本の整備とか再開発による都市の活性化という形で我々の豊かな国民生
      活の創造,安定,維持に大きく寄与しています。全体的規模はGDPの約17〜
      18%,約80兆円の建設投資額と言われています。全国で55万社の建設会社,
      福井県内には6,000の事業所があります。ここで仕事をしている就業者は
      約10%,全国で680万の就業者,福井では43,000人の人が建設業で仕
      事をしている規模の大きい産業です。建設業と言えば普通は道路を造ったり,
      建物を建てたりと見られがちですが,幅が広く28の業種に分かれています。
      ユー・アイ・ふくいを建てるとか,8号線道路を造るとかは総合工事業者(ゼ
      ネコン)の会社がやる仕事であります。ゼネコンはお客様から直接仕事をいた
      だいて,企画・指導・調整のもとに一つのダムとか建築物を造っていきます。
      許可の業種としては,土木一式工事と建築一式工事という業種になります。当
      社は総合工事業者で建築一式工事の仕事をしています。残りの26業種は電気
      屋・タイル屋・サッシ屋・大工・左官屋さんなど多くの専門工事に分かれてい
      ます。ゼネコン(元請け)がお客様から一式の工事を請け負って一部を専門工
      事業者(サブコン)に発注をして建物を作っていく,こういう様な仕組みにな
      っています。ゼネコンは施工管理が主体,サブコンは施工が主体で実際に手を
      かけるのが中心になっています。ひとくちで建設業といっても,非常に多くの
      種類があるというのがご理解いただければと思っています。特徴的には,@注
      文生産ということでお客様から契約をしていただいて初めて作り出します。
      A個別生産といって住宅,ビルなど同じものが二つ出来ないという事でそれぞ
      れお客様の希望に応じて作っていきます。Bお客様の指定された場所,要する
      にお客様の所有地など生産の場所が変わってきます。C屋外の生産ということ
      で非常に気候に左右されます。D組み立てで多くの専門工事業者の人が現場に
      入ってきて造ります。E重層構造でありゼネコンがあってサブコンがあります。
      このように建設業は典型的な受注産業であります。
       現在の建設業界の動向について少し話をしてゆきます。現在の厳しい経済状
      況のもと建設業においても非常に厳しい環境におかれています。そして,建設
      業界は「新しい競争の時代」を迎えており,その一つとして入札制度の改訂,
      国際化があります。官公庁の入札制度については今までの指名競争入札に加え,
      一定の資格のある業者であれば誰でも参加できる一般競争入札が導入されまし
      た。国際化ということでは,福井県内では外国の企業はないがWTOの基準に
      ともない外国の企業もこれから入ってくるのではなかろうかと考えています。
      現在,外国の企業80社ぐらいが日本で許可を取って営業を展開しています。
      このような状況の中でこれから競争時代を乗り切るための条件整備として,建
      設省において「建設産業政策大綱」が策定されています。それに基づいて企業
      体質の強化,品質・安全の確保,技術力の強化等を図っています。政策大綱の
      中は良い物は安く提供し,技術力と会社経営基盤を強化,建設業界に技術を持
      ったすばらしい人材が活躍できる場を作っていこうという内容になっています。
      村中建設ではアクションプランといって,現場の施工体制の再構築を図ってい
      こうという様な事で,以前から取り組んでいる状況です。現場になると夜が遅
      い,休みが取れないなどとしばしば言われているが,出来るだけ内勤と同じ様
      な体制で仕事をしていただくということを念頭に置いています。
       次に建設業の仕事,どんな仕事をするんだというところを話してゆきます。
      大きく分けて営業部門と施工部門(工事)と管理部門(事務)の3つに分かれ
      ています。まず営業ということで受注活動に入ります。情報を収集してきて指
      名獲得の為にお客様にお願いしますとこういう風に営業を掛ける,指名を頂い
      て入札もしくは見積もりして同業他社と競争してお客様と合意すれば受注でき
      ます。建設営業の特徴はお客様に見せる商品を持っていないというのが大きな
      特徴で,商品というのは作って初めて出来るので何も持たないというのは非常
      に難しいです。商品は何かというと営業する人の人間性になるのでは。それが
      信用につながります。建設業の場合,信用を非常に重んじ,営業では特に信用
      と誠意が必要になると考えられます。そのようなかたちでお客様より信頼を得
      て仕事を受注して施工管理部門に仕事が移ります。当社では工事部建築課が仕
      事を実際にやって行きます。専門工事業者20〜30の職種が入ってくるので
      調整しながらお客様から喜んでもらう建物を建てるという仕事が施工管理とい
      う仕事です。施工管理の主な仕事は4つあって,〇工程管理(期間内に物を作
      り上げる)〇品質管理(喜ばれる物をつくる)〇原価管理(適正な利益を確保
      する)〇安全管理(災害が起きない様にする),この4つを施工管理といいま
      す。このうち1つでも欠けるとお客様の信用は得られません。管理の善し悪し
      が会社の信用力を大きく左右します。お客様より信頼を受けることが,また新
      たな受注を受ける出発点になります。管理部門は営業,工事を効率よく進めて
      いくための部門で,技術関係では設計部門,積算部門,研究部門があります。
      事務系では総務人事,経理事務,工事事務,電算関係があります。営業,施工,
      管理部門で会社が動いています。このように建設業は信頼ということを非常に
      重んじています。信頼は人間関係による信頼,会社の規模や実績,受付,接客,
      電話の対応,しつけがしっかりしている,アフターサービスがしっかりしてい
      る等によって得られます。このように社員一人一人が会社の信用を得る為に日
      夜頑張っています。当社のスローガンも「信頼と誇りの企業品質」と唱ってお
      ります。やはり信頼ですね。一人一人が仕事に誇りと責任を持つという事,そ
      れが企業として人で言えば人格をあげるという事です。受付によって会社のイ
      メージが良くも悪くもなります。先生方にお願いしたい事は当社でも新人社員
      の教育はするが在学中にマナーについて指導して欲しいのです。そうすると生
      徒さんも会社に入ってもスムーズに仕事に入ってゆけるのではないかと思いま
      す。
       当社はこんな人材を求めているという事を話してゆきます。心身共に健康な
      方,ルールを守る規則を守る,一般常識を身につけるため新聞を読む,社会人
      としてのマナーを身につける,また意欲を持って仕事に取り組む,その為には
      建設業を好きになって欲しい,そうすれば辛い事,困難な事を乗り越えられま
      す。建設業はよく3K(きつい・汚い・危険)といわれるがサッカーも同じ,
      きつい・汚い,雨が降ってもやる・危険,だがこれだけ人気があるのはそれが
      好きだから。そういう意味で建設業の仕事を好きになって欲しい。その為には
      建設業についてよく研究をしていただいて,やるんだという気持ちが持てる様
      ご指導頂けたらと思います。そうすれば意欲を持って仕事に就けます。一日の
      うち8時間を会社で過ごすのだから,ミスマッチがないようによく仕事を研究
      して下さい。建設業の魅力はゼロのものを100にします,図面の上ではゼロ
      だがコツコツ毎日形を変えながら100にします。現場監督に従事される方は
      仕事のやりがいがあり充実感があります。できあがった建物が何十年も多くの
      人に利用されて,建設業には夢がある,自分の仕事が地図に残る,魅力のある
      建設業を是非生徒に教えて欲しいと思います。

      ◇ギャレックス(株)  取締役総務部長   北畑 豊秀 氏
        武生で全国の学校の児童生徒さん方にご愛用いただくスポーツウェアを製造
      販売している企業です。本県の繊維産業についてお話をということでございま
      すが繊維といっても幅が広く私どもは最終段階のスポーツウェアを製造すると
      いう部門を担当しています。繊維工業の全体を知っているわけではございませ
      ん。先生方は繊維産業というとどのようなイメージをお持ちでしょうか?後進
      国の産業ではないか,今や日本においては斜陽産業ではないかと思っているの
      ではないでしょうか?もしもそのようなお考えをお持ちでしたらそういう考え
      を改めていただきたいと思います。
       まず最初に,福井県全体の業種別の製造品の出荷ベースの分類構成から見ま
      すと平成8年度の分類ですが電気,精密とか一般等の機械関連が33.5%で第1
      位を占めていて,衣料を含む繊維関連が20.3%で第2位を占めていて,化学を
      含む関連が8.3%で第3位で大きく水をあけています。その他いろいろであり
      ます。福井県の産業界における繊維関連の産業は大きなウェイトを占めており
      まして本県産業の一役を担っている重要な産業であるということをもう一度ご
      認識いただきたいと思います。繊維産業には長繊維工業(絹)短繊維工業(綿,
      麻,毛)があります。福井県はもとより養蚕,絹織物が盛んな地域でした。現
      在でも絹やレーヨンの長繊維あるいはアセテート長繊維,ポリエステル長繊維,
      ナイロン長繊維などの素材を中心としたいわゆる長繊維織物・編み物の産地を
      形成しています。これは特記すべき福井県繊維産業の特徴です。歴史的なこと
      になりますが,福井県の繊維産業は明治20年前後ぐらいから羽二重工業から
      始まって人絹産業へと世界有数の人絹王国に躍進したわけです。その後人絹織
      物からナイロン織物更に40年代に入ってポリエステル加工糸へと高度成長を
      遂げました。今や欧米の技術水準を凌駕している状態です。近年,60年代に
      入りまして新合繊が開発されて繊維業界にもハイテクノロジー時代を迎えてお
      るわけです。新合繊は当初の0.8デニールから開発されて0.02デニールへと開発
      が進みました。蚕が口から出している生糸は通常2デニールと言いますからそ
      の1/100の細さだということでございます。研究段階ですけれどウルトラ
      マイクロファイバーとして0.0001デニールの技術が開発され,それは4gの糸
      の長さで月に達するほどの細い繊維です。0.1ミクロンの太さでしかございませ
      ん。いわゆる次世代の超超LSIの微細パターン形成加工技術の0.25ミクロン
      を上まわる技術です。
       先生方は繊維産業でよく川上とか川中とか川下とか言う言葉をお聞きのこと
      と思います。繊維産業で言う場合は川上は合繊メーカーをさします。川中とい
      うのはテキスタイル工業をさしまして織物業あるいは縦編み,丸編み業等々い
      わゆるニット産業,撚糸,サイジング業,染色加工業も繊維の部類に入ると言
      われている。それから紡績業も川中に属します。川下というとアパレル産業を
      さします。それにいわゆる関連の物を扱う商社も含まれて本県においてはいず
      れの業種も福井の繊維協会に入っています。福井県のそういう関連の事業所数
      ですが川上についてはいわゆる合繊メーカーが鯖江に1社敦賀に1社合計2社,
      川中のテキスタイル工業は2,229社,アパレル工業は627社,商社は120社となっ
      ている。平成8年度の製品の出荷額を見ますとテキスタイル工業は3,015億円,
      アパレル工業1,044億円,2つで4,059億円を計上している。商社での原糸ある
      いは織物の取扱金額は4,500億円という数字になっている。
       福井県の繊維産業の特徴を述べると,一つには織物,ニット等の川中のテキ
      スタイル工業のウェイトが特に高いことです。平成7年度の実績で愛知,大阪
      府についで第4位です。アパレル工業については17位です。2番目に多合繊
      長繊維製品に特化していること。部門別に見ますと合繊長繊維織物の全国シェ
      アーは43%,アセテート織物は62%,ラベルとかリボン等85%のシェアーを占
      めている状況でございます。3番目に繊維の総合産地であるということです。
      だいたい,ファッション衣料分野で1/3,スポーツ用などの機能性の分野で
      1/3,インテリア用,車両用土木用,産業用,レジャー用等いわゆる非衣料
      用分野で1/3でバラエティーにとんでいる産地であるといえる。次に,特徴
      の4番目に合繊メーカーと産地の主力企業の関係ですが,諸外国では類例のな
      い系列生産という有機的な連携の生産システムを構築しているわけです。合繊
      メーカーと産地の主力企業は商品開発,技術開発あるいは素材の販売等々で密
      接な連携関係にあって産地織物生産業の60%はメーカー直といわれる合繊メー
      カーのリスク負担商品です。なお他の40%は商社リスクによる商品である。そ
      ういう意味では地元主力企業ではリスクはない物を生産している事になります。
      次に5番目ですが合繊メーカー及び商社を核とした賃加工比率が非常に高い,
      織物業及び染色加工業の80%強がいわゆる生産量が賃加工であるということも
      特筆されることだと思います。まだ特徴がありまして高品質とリーズナブルプ
      ライスの追求型産地ということが言えます。織物生産量の90%がウォータージ
      ェット織機あるいはエアージェット織機,レピア織機のいわゆる高速革新織機
      で生産しているということがいわれます。7番目に世界最先端の合繊ハイテク
      ノロジーテキスタイルの産地だということです。従ってその開発力は世界のト
      ップレベルです。福井産地は世界合繊長繊維織物の中核商品開発センターと言
      えるわけです。次に8番目いわゆる企業設備商品等々の構造ですが,重層的な
      産地であるということで一番上に東証第一部の上場企業が参りますでしょう。
      次に世界最先端のハイテク工業管理を行っている大手の織布工場,更に規模は
      小さくても伝統の技術を駆使して大企業に負けないキラリと光る商品を生み出
      す小規模な工場があります。そして農工一体の零細工場等があります。大小さ
      まざまな形で重層的な産地を形成しているということです。
       以上のような特徴を持っている福井県の繊維産業ですけれども,いわゆる若
      手経営者を主体とする国際競争力の有する企業群と高齢経営者による,国際競
      争力を失いつつある零細工場群の二重構造が問題になっています。次に繊維産
      業の中の染色加工業ですが,いわゆる戦後50年という節目の中で,幾多の不
      況に見舞われながらその都度経済の変化に挑戦しながらこれを克服して現在で
      も世界屈指の染色加工技術を有しているということが言えます。しかしながら
      バブル経済の崩壊あるいは近隣諸国の経済的な追い上げあるいは不安定な為替
      相場,国内消費の低迷などでかってないほど厳しい経営環境にあることも事実
      であります。こうした厳しい状況の下で各企業はこの不況に対応するために高
      付加価値商品の生産を目指しながらいわゆる新技術いや新商品の開発あるいは
      QRの推進とか,生産コストの節減など合理化努力を重ねて健全な経営基盤の
      確保に努力しているのが現状です。その他縦編みあるいは丸編み工業いわゆる
      ニット工業,これらもいわゆる新鋭の機器で装備を重ねて鋭意努力を致してい
      るところです。また福井県は編みレース全国1/3強を生産しておりますし,
      特に既製のレースカーテンは全国の70%,またインナー用のレースにおいても
      全国的に高いシェアーを持っております。なかでも高級レースといわれるもの
      は60ないし70%の生産シェアーを占めている代表的な産地です。その他繊維産
      業関連で繊維雑品というものがあります。これは福井や坂井地区を中心とした
      織りマークです。これは全国の設備の84%ぐらいをこの地域で占めております。
      またリボンは丹南地区を中心に全国の82%を保有しているということで,織り
      マークあるいはリボン,タタミベリ,帯地,ひも等いわゆる繊維雑品について
      ですけれど,これも全国有数の産地を形成しているということで全ての繊維産
      業において福井県は突起するシェアーと技術と設備を持っているということが
      言えます。
       今後の展望と課題といいますか,幾つかあげられますけれどその中に21世
      紀に向けた人材確保ということがあげられます。繊維産業が国際化する中で勝
      ち抜いていく為には付加価値の高い製品の対応が求められておりましてここで
      も優秀な人材を確保するということが急務となっております。このためには各
      企業とも従来以上に各職場の人的見直しに力を入れているところですが日本化
      学繊維協会は業界の人材確保に関連して次の様な問題点を提起しているのであ
      ります。その一つに我が国において繊維工学系の大学が極端に少ないというこ
      とを指摘しております。それから2番目に大学学部において繊維離れの状況に
      あるということが指摘されています。もう一つは現在の大学では最新の設備が
      不足している。また技術訓練の場が整備されていないというようなことで,技
      術の伝承について先行き不安があるというようなことがいわれています。この
      ような問題点を解決するために協会ではいわゆる繊維産業界と協力しながら国
      及び県及び関係機関に支援協力を要望していかなければならないという様なこ
      とを提言しております。非常に表面的なことばかりを述べて福井県の繊維産業
      についての特色を中心に申し上げましたが,人材確保,企業の求める人材とい
      うのは先ほど村中建設さんがおっしゃる様にどの企業も同じです。業種を問わ
      ず先程述べられたようなことがあげられます。いろいろとつたないお話を申し
      上げましたけれど,福井県の基幹産業を今後とも守り維持発展させていくため
      にはどうしても県内に人材を確保しておきたい。若い人材を必要としているの
      です。先生方には是非地元に就職していただくように特に繊維産業に従事して
      いただいて福井県の繊維産業に力をお貸し頂くように格段のお力添えを賜りま
      すようお願いを致しております。

     ◇(株)福井村田製作所    管理部人事課長   木倉  薫 氏
       電気機械という業界について,少し話をしてくれませんかというご連絡を頂
      きまして,簡単にお引き受けをしたんですけども非常に後悔をしております。
      産業の中における電気機械と言うことでございますが,その区分けの中に精密
      機械・電気機械・一般機械・輸送用機械といった機械についてどんな風に分け
      られるのか私もよく分かりません。色々会社にある統計雑誌を見てましてたら,
      古いんですけれども福井県の工業という統計雑誌がございます。平成7年暦年
      ベースでございます。これで福井県の産業というと,繊維それから眼鏡,私に
      与えられた電気機械という業界3つについて福井県の中でマクロ的に見てどん
      なプレゼンスを持っているのかということを調べてみました。業界としては,
      繊維それから眼鏡が含まれる精密機械それと電気機械,この3つを縦軸に取り
      まして,横軸にその業界の事業所数それから従業員数,そして製品出荷額こう
      いうマトリックスで見た時に,まずあの繊維業界が事業所数はすべての福井の
      業種の中で約28%位占めています。事業所の数は一人でやっておられる方もあ
      るでしょうし,何千人という会社も各々1つというカウントになります。そう
      いう事業所に勤めておられる方は福井県の全従業員数の約21%で,一方出荷額
      は15.6%という数字でございます。精密機械たぶんこれは眼鏡関係がほとんど
      だと思いますが,事業所数は福井県全体の中で約8%です。従業員数は6.8%,
      製品の出荷額は5.1%を占めておられます。一方,私どもは電気機械の業種で
      見ますと事業所数はわずか全体の2.9%でございます。ところが従業員数は
      15.9%を占める,製品出荷額にいたりましては19.6%を全体の中で占めるとい
      うことになっておりました。電気機械で見ますと,相対的に福井県の主要産業
      である繊維産業あるいは眼鏡という地場産業に比べまして,事業所は少ないけ
      れども,事業所1人当たりの人数は比較的多い,そして,一事業所当たりの製
      品出荷額も今申し上げた業界に比べるとやや多いと言えると思います。
       電気機械業界の展望でございますけども,マルチメディア社会という言葉が
      もう当たり前のように飛び交っております。デジタルネットワーク社会という
      ことになるんだろうと思いますけども,インターネットこれは簡単にいえば時
      間と空間を一瞬のうちに越えて情報を発信し共有し,そういう世界がもう今始
      まっているということなんですね。こういう情報通信の大きな変化によりまし
      て我々の社会自体にも大きな変化をもたらしています。その変化の対象として
      はいわゆる会社でいう我々が働くビジネスの場だけではなく生活をしていく上
      でも様々な形での変化がこれから起きようとしてますし,今も刻々と起きてい
      るように感じています。こうしたデジタルネットワーク社会を支えるあるいは
      それに近いところに我々が属する電気あるいは機械業界が位置していると思っ
      てます。ただこうしたネットワーク社会デジタル社会というのは非常にその変
      化が速い。従って,その変化にうまくついていくいける企業だけが生き残るこ
      とができる。全体が護送船団みたいに全部少しずつ業績が上がっていくことは
      決してないんです。そういったデジタル社会の急速な変化をきちっととらえて
      それを自分の会社の中で受け止めてそれに合うような企業活動を行っていく会
      社だけが生き残る。パソコンとかあるいはワープロこういったものも6ヶ月も
      う3ヶ月ぐらいで新しい機種がどんどんでてくる,それだけ非常に早い変化が
      我々の業界の宿命でございます。ついこの前Windows95が出たのに98という
      Windowsが出て,そのソフトを使いこなすのに,また我々勉強していかないかん。
      それと同じように会社もそういう社会についていかないかん。でないと生き残
      れない。そんな厳しい企業間競争が電気あるいは機械の中で起こっています。
      そういう企業として勝ち抜くために,会社はいろんなことをやっています。
       雇用という側面からとらえてみたいと思うんですけども,会社は正社員だけ
      で成り立っているわけではありません。例えばパートタイマーこれは身近にな
      ってます。それだけではございません。国会でも取り上げられて業種がかなり
      自由化されますけども派遣という形で企業の中に来てもらう。今,ISO9000とか
      あるいはISO14000というような国際認証規格を各社がいろいろ取り始めていま
      す。そうするといろんな規定をたくさん作らないかん。あるいはその今ある規
      定を全部PCに落とし込まないかんという仕事がどんと増えます。通常の正社員,
      我々が抱えている社員は元々自分の仕事がありますから,そういう余分な仕事
      はなかなかできない。となれば会社としては派遣の人を呼んでその人に半年で
      これをお願いしますよというやり方をします。あるいは難しいフランスの技術
      レターを訳さないかん,フランス語をできる社員がいない,じゃ専門の人を呼
      んでやってもらいましょう。派遣社員を企業に入れてその人にやってもらう。
      それから,工場の作業者につきましては請負という形でAという会社にその製
      造のオペレーターいわゆるブルーカラーを雇っていただいて自分の会社のある
      ラインがありますとそこを全部お任せしてやって下さい,従ってそこの従業員
      と会社とは雇用関係はないんですね。なぜそんなことをするかといいますと一
      つはトヨタの看板方式のように,部品だけじゃなしにあまりいい言い方じゃあ
      りませんけれども人材の看板方式もやろう,必要なときに必要な量だけ,それ
      がいわゆる派遣であり請負という形で人を入れる。それと企業というのは受注
      ・注文があって生産する,その注文は当然波があります。ところが,原材料は
      その波に応じてたくさん注文が来たら沢山買えばいいんです。注文が少なけれ
      ば少なく,少し買えばいい。しかし,人件費のような固定費になってしまいま
      すと,重い負担になります。その労務費いわゆる人件費を売り上げに応じて固
      定費から変動費に変えようという動きをとろうということから派遣社員を入れ
      たりあるいは受注の波に応じて直接ラインに請負という形でそういう方たちを
      入れる。こんなことを企業というのはやっています。
       ただこういうやり方もデメリットがございまして,まずそういう人たちに忠
      誠心はあまり期待できません。いわゆる出稼ぎ気分でいますから。それと非常
      にターンオーバー(離職率)が高いんです。従って工程の中で直接作業者のノ
      ウハウとしてそういったものが従業員から従業員へなかなか伝承していかない,
      継承していかない,というデメリットはあります。ただそういうデメリットは
      企業としては予見ととらえて一定の比率についてはそういうフローの人材を持
      って弾力的な雇用形態あるいは勤務形態をとり,一方コアの部分として皆さん
      方の学校からの生徒さんをそのコアの部分として大事に使う,いわゆるストッ
      クの人材ですね,フローの人材とストックの人材,これをうまくバランスをと
      りながら企業活動をしているんじゃないかな,いう風に思っております。コア
      の部分である正社員は非常に大事に会社としたら育てていかなきゃならないと
      考えております。
       新入社員の方が私どもにもこの春入ってきました。例えば高卒の女子の方が
      入社され,新入社員教育は一通りやった後,職場に配置する。仕事の面あるい
      は私生活の面について誰に聞いていいやらわからん。職場になじめず,早期に
      会社を辞める方が目立った時期がございました。何とかそれをくい止めないか
      んということで,エルダー社員制度というのをもう12・3年前から導入しま
      した。エルダーいわゆる先輩です。新入社員に対してあなたのエルダーはこの
      人ですというのを決めまして,交換日記みたいなことをそのエルダー社員と新
      入社員との間でやります。例えば新入社員が10日間こんなことがありました
      と,毎日書く欄があるんです。それを書いて今度はエルダー社員がそんな心配
      いらないよと,こういうこと気をつけたらいいよということを書いてまた返し
      ていく。これを3ヶ月間やります。エルダーもできるだけ年齢の近い人を選ん
      で付けてますけども,3ヶ月間そのエルダー社員と新入社員がペアになりまし
      て新入社員の分からない,これは仕事だけでなく公私にわたって相談相手にな
      ってやってくれということで動いています。非常に仲がよくなると仕事が終わ
      ってから2人で喫茶店に行っていろんな話をしたりですね悩みを聞いてやった
      り,単にそのノートに現れないケアもエルダー社員がやっているようです。こ
      れは新入社員の定着率を高めるということのみならず,2・3年目の先輩社員
      の,鏡にならないかん,新入社員にとって模範にならないかん,いうようなこ
      とも想定して入れた制度でございます。この時期になりますとエルダー社員は
      アイアムエルダーというワッペンをつけて会社の中を歩いてます。従って,自
      分自身を律するいい機会になるかなとも思っています。
       それと3ヶ月間といいましたのは,どこの会社もそうだと思うんですけども,
      試用員期間というのをもうけます。”試用員”試みに用いるという字を書きま
      すけども,この期間で社員としてふさわしいかどうかという観察期間を3ヶ月
      なり6ヶ月もうけているのが一般的だと思います。私どもは3ヶ月が試用期間
      でございまして,ちょうど4月に入った新入社員が7月1日付けで正社員にな
      れるかどうかという判定をしてます。これは職場に判定表を渡して社員として
      ふさわしいかどうか見て下さいよという判定を一人一人についてやっています。
      理解力・判断力・仕事の量能率あるいは正確性それから協調性・勤勉性・向上
      意欲こういった項目について1〜5まで全部あります。それをその通りチェッ
      クして木倉は50点だから社員としてふさわしくない,ということであればも
      う少し観察期間を延ばしましょう。というようなこともやってます。
       最近非常に気になっておることが一つあるんですけども,これはおしゃれで
      すから致し方ないこともあるんですが,頭を染めたり・ピアスをしたりする者
      が目立ってきたということです。あまりにも過度な者についてはかなり厳しい
      注意をしてます。この試用員期間の判定にあたっても,3年ほど前からその要
      素も取り入れてます。というのは単に工場だけで仕事しているわけじゃないの
      で,そこにはいろんなお得意先が工程見学に来られたり,或いは例えば学校の
      先生方が来られたり,行政の方が来られたりということもありまして,あまり
      にも常軌を逸したといいますかね,そうゆう身だしなみの社員についてはかな
      り厳しく注意をしてます。その考え方を試用員から新入社員になるかどうかを
      判定をする時にも取り入れて,きっちり見てくれという風に各管理職には伝え
      てます。業界の話はほとんどございませんで一般的な話に終始してしまい申し
      訳ありませんでした。ご期待に添えなかったと思いますが,これで私の話は終
      わらせていただきます。どうもありがとうございました。

  3)研究発表「本校における進路指導」
    福井商業高等学校 教諭 西尾 康弘 氏                 
 

V.第2回研究協議会   平成10年12月7日(月)

  1)講演「福井大学における学部、課程、学科の改組について」
   *福井大学教育学部教授  寺岡 英男 氏
   *福井大学 工学部教授  朝倉 俊行 氏
  2)研究協議
   *テーマ「生徒の学ぶ意欲を高め、学力向上を図るにはどうしたらよいか」
   *研究発表「本校の進学指導について」
       丸岡高等学校 教諭   後藤 正雄 氏
 

W.「進路指導部会報第25号」発刊

 <平成10年3月卒業生の進路状況>
   進学状況については、国公私立を含めて4年制大学への進学率が35.5%(前
  年34.1%)、短大を含めると48.5%(前年46.9%)が大学・短大へ進
  学した。進学浪人は6.7%(前年6.5%)である。また、専修学校等への進学
  率は18.2%(前年17.6%)である。最近の傾向として、4年制大学進学者
  の増加、短大進学者の減少、専修学校等への進学者の増加が挙げられるが、10年
  3月卒についてもこの傾向が続いている。
   また、就職状況については県内企業への就職者が19.6%(前年23.0%)、
  県外企業へは3.1%(前年2.8%)であり、就職者の合計はその他・未定も含ん
  で26.3%(前年28.7%)となっている。就職率24.1%(前年27.0
  %)(その他・未定除く)は大学・各種専門学校等への進学者の増加と考えられるが
  一方アルバイト・フリーター等定職に就かない生徒が増えてきているとも考えられる。
 <事務局の輪番制について> 
 (平成9年6月11日に開かれた理事会兼総会で承認された。)
  1.事務局はブロック毎に輪番制とする。
  2.ブロック内での合議の上、事務局校を決定する。
  3.事務局校の担当期間は原則2年間とする。
  4.ブロック順は次のようにする。
     平成10年,11年 …… 坂井,奥越地区
     平成12年,13年 …… 嶺南地区
     平成14年,15年 …… 丹南地区
     平成16年,17年 …… 福井地区
  5.次年度事務局は、前年度の秋の総会で決定する。
  6.この輪番制は、平成10年度から実施する。
  7.ブロック割りは次のようにする。














 

ブロック

  学         校         名

担当年度

坂井,奥越
(9校)

 三国,金津,丸岡,坂井農業,春江工業,大野
 大野東,勝山,勝山南

平成
10,11年

嶺   南
(6校)

 敦賀,敦賀工業,美方,若狭,若狭東,小浜水産
 

平成
12,13年

丹   南
(7校)

 鯖江,丹南,丹生,武生,武生東,武生工業
 武生商業

平成
14,15年

福   井
(8校)
 

 藤島,高志,羽水,足羽,福井農林,科学技術
 道守,福井商業
 

平成
16,17年
 














 

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